「アメリカの大学に行きたいけど、高校の成績が良くなかった…」 「こんな成績で留学なんてできるのかな…」
こうした不安を抱えている方は少なくありません。日本では「良い成績→良い大学→良い就職」という一本道が当たり前のように語られるため、高校時代の成績に自信がないと、留学という選択肢そのものを諦めてしまう人もいます。
しかし結論から言えば、高校の成績が悪くても、コミカレ(コミュニティカレッジ)への入学は可能 です。そしてコミカレで良い成績を収めれば、UCLAやUCバークレーといった世界トップクラスの大学への編入も現実的に目指せます。
ただし、「入学できること」と「成功すること」はまったく別の話です。この記事では、高校の成績が振るわなかった人がコミカレ留学でどう道を切り開けるのか、正直にお伝えします。
コミカレは「成績不問」で入学できる
オープンアドミッション制度とは
アメリカのコミュニティカレッジの大多数は オープンアドミッション(全入制) を採用しています。これは、出願すれば原則として全員が入学を許可されるという仕組みです。たとえばカリフォルニアの主要コミカレでは、留学生の出願要件は「高校卒業(見込み)」「英語力の証明」「学費支弁能力の証明」で、高校のGPAに最低ラインは設けられていません。
出典(例):Santa Monica College「International Students」 https://www.smc.edu/admission-aid/apply/international-students/ /Diablo Valley College「International Student Services」 https://www.dvc.edu/student-services/international-student-services/
日本の大学のように入試で合否が決まるわけではなく、高校の成績証明書は提出しますが、成績そのものは合否の判断材料にはなりません。あくまで「高校を卒業している(または卒業見込みである)」ことの証明として求められるだけです。エッセイや推薦状の提出も、ほとんどのコミカレでは不要です。
つまり、高校時代にオール3でも、赤点があっても、コミカレに入学すること自体は問題ありません。
留学生に唯一求められるハードル:英語力
ただし、留学生にとって一つだけクリアすべき条件があります。それが 英語力の証明 です。
多くのコミカレでは、TOEFL iBT 45〜61点、またはIELTS 5.0〜5.5程度のスコアが入学条件として設定されています。一部のコミカレではTOEFLスコアの提出すら不要で、代わりにESL(英語補習)コースからスタートできる学校もあります。
出典(例):Santa Monica College「Proof of English Proficiency for F-1 Visa Applicants」(TOEFL iBT 45/IELTS 5.0・2025年10月改訂) https://www.smc.edu/admission-aid/apply/international-students/ /Diablo Valley College(TOEFL iBT 57/IELTS 5.5) https://www.dvc.edu/student-services/international-student-services/
英検で言えば2級〜準1級程度のレベル感ですので、日本の高校を卒業した方であれば、数ヶ月の準備で到達できる水準です。
高校の成績は「編入審査」には影響しない
ここが最も重要なポイントです。
コミカレから4年制大学に編入する際の審査では、高校の成績はほぼ見られません。評価されるのは、コミカレでの成績(GPA)、履修した科目、エッセイ、そして課外活動です。
たとえばUCLAへの編入を例にすると、審査で重視されるのはコミカレでのGPA(合格者の中央値は3.91、中位50%は3.77〜4.00・UCLA公式 Fall 2025)と、Personal Insight Questions(エッセイ)です。高校時代の成績証明書の提出は求められません。
出典:UCLA Undergraduate Admission「Transfer Profile — Fall 2025」 https://admission.ucla.edu/apply/transfer/transfer-profile
これはつまり、高校時代にどんな成績だったとしても、コミカレで高いGPAを取れば名門大学に入れるチャンスがある ということです。日本の受験制度では考えられない「やり直し」のチャンスが、アメリカの編入制度には組み込まれているのです。
「成績が悪かった人」がコミカレで成功するために必要なこと
高校の成績が入学に影響しないとはいえ、コミカレに入れば自動的に成功するわけではありません。むしろ、高校時代に勉強習慣が身についていなかった人こそ、意識的に準備すべきことがあります。
1. 英語力は「入学基準」ではなく「戦える水準」を目指す
先述の通り、コミカレの入学に必要な英語力はそこまで高くありません。しかし、入学できるレベルと授業でAを取れるレベルには大きなギャップがあります。
コミカレの授業は、4年制大学と同等の内容を扱うものも多く、特にライティングの課題は英語力が直結します。TOEFL iBT 70〜80点程度の力を日本にいる段階で身につけておけば、ESLに長期間滞留することなく、最初からアカデミックな授業に集中できます。
高校の成績が悪かった原因が「英語が苦手だったから」という人は、渡航前の英語学習にしっかり時間を投じることが何より重要です。
2. 「なぜ自分は高校で成績が悪かったのか」を振り返る
厳しい話ですが、高校の成績が低かった原因を自分なりに分析しておくことは非常に大切です。
「勉強のやり方がわからなかった」のか、「モチベーションがなかった」のか、「環境が合わなかった」のか。原因によって、コミカレで同じ轍を踏まないための対策は変わります。
たとえば勉強方法が分からなかったのであれば、コミカレのチューターセンターやアカデミックサポートを最初から積極的に活用すればいい。モチベーションの問題だったなら、「なぜ留学するのか」「将来どうなりたいのか」という目標を明確にしてから渡航すれば、推進力が生まれます。
コミカレは「やり直しの場」ですが、過去と向き合わずに同じパターンを繰り返してしまう人がいるのも事実です。
3. コミカレでの「最初の学期」を最重要視する
コミカレでのGPAは、1学期目から積み重なっていきます。最初の学期で低いGPAを取ってしまうと、そこから挽回するのは非常に大変です。
高校の成績が悪かった人にありがちな失敗パターンとして、「コミカレなら楽だろう」と油断して最初の学期を軽く見てしまうケースがあります。しかし実際にはコミカレの大学編入コースは決して「楽」ではなく、英語での授業、大量のリーディング、ライティングの課題が最初の学期から容赦なく降りかかります。
おすすめは、1学期目は履修科目数を少なめにして、確実にすべてでAを取ること を目標にすることです。ここでしっかりと成功体験を積めれば、「自分でもやれる」という自信がつき、2学期目以降も好循環が生まれます。
4. 高校時代の自分と「違う環境」に身を置く
高校で成績が伸びなかった理由のひとつに、環境の影響 があることは珍しくありません。勉強する雰囲気がなかった、周囲に流されてしまった、といった経験を持つ人は多いでしょう。
コミカレ留学は、まさに環境をリセットする絶好のチャンスです。新しい国、新しい言語、新しい人間関係。すべてがゼロからのスタートになるため、過去のレッテルに縛られることなく、自分を再定義できます。
ただし、渡航先でも日本人コミュニティに閉じこもってしまったり、勉強以外のことに時間を使いすぎたりすると、せっかくの環境リセットが台無しになります。「環境が変われば自分も変わる」のではなく、「環境を変えた上で、自分も意識的に変える」 という姿勢が不可欠です。
よくある質問
Q. 高校を中退していてもコミカレに入れますか?
一部のコミカレ(特にワシントン州など)では、高校を卒業していない方でも入学を受け入れるプログラムがあります。コミカレに通いながら高校卒業資格(High School Diploma)を取得できるケースもあります。ただし、ビザの取得要件など別の問題もあるため、個別に相談が必要です。
Q. 高校の成績が悪いとビザの審査に影響しますか?
F-1ビザ(学生ビザ)の審査は、主にコミカレの入学許可証(I-20)、財政証明、渡航目的の確認によって行われます。高校の成績そのものがビザ審査で不合格の理由になることは通常ありませんが、面接で「なぜ留学するのか」を明確に説明できることは重要です。
Q. 高校の成績が悪くても奨学金はもらえますか?
コミカレの段階での奨学金は限定的ですが、成績に関係なく応募できる外部奨学金も存在します。また、コミカレで優秀な成績を収めた後に4年制大学へ編入する際には、編入生向けの奨学金に応募できるチャンスがあります。
まとめ:過去の成績ではなく、これからの努力で未来は変わる
高校の成績が悪いという事実は変えられません。しかし、それが留学を諦める理由にはなりません。
アメリカのコミカレは、過去の成績に関係なく誰にでも門戸を開いている教育機関です。そしてコミカレでの成績次第で、世界トップクラスの大学への編入も可能になります。これは、日本の受験制度にはない 「敗者復活戦」 のチャンスです。
ただし、このチャンスを活かせるかどうかは、コミカレに入ってからの自分次第。英語の準備、学習習慣の構築、目標設定、環境の選び方。入学前からできることはたくさんあります。
「成績が悪かった自分でも、本当に留学できるのかな?」と少しでも思ったら、まずは話を聞かせてください。Beyond Japanでは、一人ひとりの状況に合わせた留学プランを、無料カウンセリングでご提案しています。

